気がつくと二刻近くも経っていた。
少しでも時間が出来ると絵図(地図)に見入ってしまう。
ゴルフ城の位置や兵糧の場所、敵陣の配置など絵図(地図)を見なくても既に頭に入っているのにである。
つまり何も見ていないのだ。
見るという行為を通して己を確認しているにすぎないのだ。
鏡を見ているようなものである。
私は『タイゴルフ場全国制覇』という闘いを続けているが一向に全国制覇が進まないのはなぜなのか。
私の何が間違っているのだろうか。
許された条件の中で全力を尽くしているのになぜ終わらないのか。
なぜ天下に手が届かないのか。
アルパイン城を除けばその場その場の闘いには常に勝利してきたではないか。そしてそれが『戦』というものだったではないか。
流浪のゴルファーであったが故にキャディさんには相手にされず、混んでる時は門番(受付嬢)に冷たくあしらわれ、仲間といえば池の河童とグリーンの犬くらい、それでも志と誇りだけは持ち続けてきたではないか。
どうやら志では戦は勝てず、誇りではメシは喰えないらしい。
今更そんな当たり前のことに気付くなんて泰三はなんておバカさんだったのだろうか。
その場の闘いには勝ち続けてきた-ということは『戦術』は間違っていないのだ。仮に無茶苦茶混んでたって「じゃ隣り行きましょ」と優柔不断に、いえ、臨機応変・縦横無尽にタイゴルフ城を駆け回ることができる。
いやあ、だからタイのゴルフは楽しいんだよね。
いや、いかん。だからいつまで経っても天下を平定できないのだ。
つまり私の全国制覇の歩みには『戦略』がないのかもしれない。
一応予定は立ててるものの、結局いつもその場その場の行き当たりばったりだもんね。
いやあ、この何が起こるかわからないところがまた楽しい。
いや、いかん。戦術とは常に戦略に沿って行使されなければならないのだ。
だから仮に受付のお嬢にシッシッされようともそれが戦略に沿ってシッシッされるのならそれは勝ちなのだ・・・多分。
仮に数少ないバーディパットを外してキャディさんに失望されようとも、私のバーディチャンスに首を持ち上げた犬が『やっぱりね』と再び昼寝に戻ろうともそれが戦略に沿ったものであればそれは勝ちなのだ・・・多分。
よくわからない。
こういうことを考えてくれる人-きっと私には諸葛亮のごとき軍師が必要なのだ。
私の志を形にするために存在する私の軍師。
軍師を求めてタニヤとパッポンを彷徨い、時々ナナまで遠征する私。
ああ私の孔明はいまいづこ?


目指せタイゴルフ場全国制覇!
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