ティーチャー中谷のゴルフしタイぞう!

タイゴルフ場全国制覇を目指すティーチャー中谷のタイゴルフブログ

三国志

タイゴルフ三国志~其の十八『両面作戦』

制覇したと思い込んでいた。
私は浅はかだったようだ。
この国がこれほど広大だったとは。

北伐、南征を終えたばかりの私は、再び遠征に向かわなければならないのか。
それもさらに遠く、隣国と国境を接する辺境の土地まで。

もっと北がある。
遠く13世紀に遡り古の王朝の都として定められた山岳民族達の街があるという。老檛、緬甸と国境を接し、中国残党軍の血が濃く中華系の人が多く住むと人は言う。

もっと南がある。
回教徒の国、馬来西亜と国境を接する商人達の街。
見渡す限り護謨の林が広がっているという。
護謨の林には眼鏡蛇も数多く生息しているらしい。
そんなところに打ち込んでしまったら私はいったいどうなってしまうのだろうか。

なぜそんなところにゴルフ場があるのか。
なぜ異民族が私の行く手を阻むのか。

遠征は兵糧の勝負でもある。
兵糧とはつまり経済である。
国の豊かさ強さである。
兵糧なくして一時の感情や勢いだけで突き進むわけにはゆかない。

臆病になっているのだろうか。
私は知らぬ間に守りに入ってしまったのか。
守らねばならぬものを背負ってしまったのか。

今の私に北と南の両面作戦を展開する体力経済力はあるのか。
緬甸と馬来を相手に両面作戦を闘い抜くことはできるのか。

しかし、いつまでも放っておくわけにもゆかない。

時間との勝負でもある。

私はやるべきことをやるだけなのだ。

・・・・・

『ティーチャー、盛り上がってるところすみません。
ティーチャーの気持ちはわからないでもないんですが、ハジャイはやっぱりやめましょうよ。ディーチャーがいくら頑張っても爆弾には勝てませんから。
ゴルフ場に爆弾はありませんけど、日帰りできるわけでもありませんし、ホテルとか繁華街とか、やっぱり避けた方がいいですよ。
日本人がどうこうってことはありませんが、巻き添えをくったら嫌じゃないですか。
私だってティーチャー救出に向かうのは大変ですから。
あ、知ってました?
ハジャイってバンコクに負けず劣らずスケベーな街なんですよ。
国境の街って大概はそんな感じですしね。』



え?そうなの?それはぜひ一度は行かなければいけません、いえ、そうじゃなくて、では今回は無意味な危険は避けることに致しましょう。

じゃあ、美人の郷チェンライだけで我慢しましょうか。

そっちのほうが絶対楽しいしね。


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タイゴルフ三国志~其の十七『北進』

南を征した私に残された最後の聖域。

『北進』

やはり行かなければならないのだろうか?
中原を征し、南征も終えたばかりの私にどれほどの体力が残っているのか?
兵糧はあるのか?
民は疲れきっているではないか?
腰も痛いし。
それでも私は行くのか?
今はジッと力を蓄え兵を養うべき、と誰もが考えるだろう。
来年の秋の収穫を待つべき、と誰もが言うだろう。
いや、だからこそ私は行かなければならないのだ。
いつも寡兵でつらい闘いをしてきたではないか。
それが私の闘い方であったはずだ。
であるならば誰もが予測もしない戦略でしか勝つ道は見出せないはずだ。
いつのころからか、人を使うことを覚えてしまった。
楽を覚えてしまった。
軍師秘書役に任せるだけの闘いを始めてしまった。
そんな闘い方は間違っているのかもしれない。
慢心していたのだろうか?
私もいつの間にかこの国で名を知られるようになってしまった。
知らない人からも声を掛けられるようになってしまった。
他人の目を気にするようになってしまった。
志を持った天下人を演じる自分。
でも本当はただのすけべーなだけの自分。
国が大きくなったからといって自分の闘い方を変えてはいけないのだ。
それは、志を共に抱きながらも先に逝ってしまった者達に対して、苦渋を共にしてきた兵に対して、耐え続けてきた民に対して、裏切り以外のなにものでもないではないか。

やはり私は行かなければならないのだ。

それが、生き残った者が死んでいった者にしてやれる唯一のことなのだ。
同じ志を抱き、共に闘い、しかし先に倒れていった者達に私がしてやれる唯一のことなのだ。それも出来ずしてなんの全国制覇だろう。このくらいのことが出来ずして天下など望むべくもないではないか。

南船北馬という。
北進するには馬が欠かせない。
中原を征する者、すなわち天下を征する。
私はすぐに私の軍師秘書役に馬の準備を命じた。

『いえ、あの、飛行機で1時間です』

あれ?名馬トンディに乗って行くんじゃないの?

え?しかももっと北がある?

まじで?

それって異民族の地じゃないの?

ほんとにこの国の土地なの?

あーあ。

・・・とにかく私は北進し、戦のない世を作り上げるのだ。


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タイゴルフ三国志~其の十六『南征』

全ての準備が整った。
遂に南へ向かうことができる。
豊かな南を征することこそが天下統一の近道だと頭ではわかっていたのだ。
しかし戦は頭だけでするものではない。
私が中原を離れるためには、なさなければならないことがそれこそ山ほどあったのだ。
今のままで十分じゃないですか、なぜ闘いを求めるのですか、覇者は新しい覇者を生み出すだけじゃないですか、文官を中心に反対の声は多くあった。
しかし、志を抱いてしまった。
遠く長万部で筵編みを生業としていた私が抱いた志。
タイゴルフ場全国制覇。
闘いを捨ててしまえば、それは私ではないのだ。
闘いを放棄してしまえば死にながら生きるのと同じことだ。
そんな人生を私は受け入れることができるのか。
今まで流浪の存在でしかなかった私に秋(とき)が訪れたのだ。

そう、かつて戦略も戦術も知悉であった私は南の地で散々に打ち負かされた。
勢いだけで普吉まで進んだ私はそこにある海さえ見ることができなかった。
南の地は海に面している。
海からはいろいろなものがやってくる。
それは富であったり災悪であったり、しかし全て海からやって来る。
喜びも悲しみも、生も死も全てを海が呑み込んでしまう。
異国の人間も数多くやってくる。全ては海を渡ってくる。
だから海を見ていれば全てがわかるのだ。
しかし私はその海を見ることがなかった。
私はそんなこともわからず、負けるべくして負けたのだ。

南方は人口も少ないが、今まで戦場にされたこともなく、土地は豊かだ。
荒らされていないのだ。
私が征した中原から人を移動させ産業を育てることで確実に豊かになるだろう。
そしてその豊かさは疲弊したこの国を確実に復活させるに違いない。

南船北馬という。
南征には船が欠かせない。
アンダマンを征する者、すなわち南を征す。
私はすぐに私の軍師秘書役に水軍の準備を命じた。


『いえ、あのー、飛行機で1時間です』


・・・あれ?船、乗らないの?

あ、そ、飛行機なのね。

わかりました。

・・・とにかく私は南を征し、そこで得た力を持って北進するのだ。


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タイゴルフ三国志~其の十五『挑戦』

ああっ!恐れていたものがついに来てしまったたたた!
『南の女帝マダムK』からの書状(挑戦状)がっっ!!
『ブルーキャニオン碧い峡谷』を根城にしているマダムK。
最近ブルーキャニオンも所領管理問題でいろいろとあったみたいですけど、なんとなんと日耳曼人の援助で立ち直り更にパワーアップしそうな勢いだそうです。
うーん、どうしよう、と部屋をウロウロ行ったり来たりする私。
今までの覇権争いは男同士の闘い。つまり強い方が勝ちだった。
単純明快な闘いの方程式。
しかし今度はそうはいかない。
しかもしかも『東の闘姫しおんちゃん』まで可愛い子犬を抱えながら私に挑戦状を叩きつけているではないか。
うーん、東と南から思わぬ強敵。
・・・それでは私は北へ逃げましょう。
え?逃げちゃダメ?なんで?私は女性が苦手なんですよ。

『中谷先生
初めまして、マダムKです。
私もタイゴルフが好きで、よく1人で出かけます。
さて、4月ですが7日から12日の帰国で予定を立てます。
1人の予定ですがもしかしたら、途中から我が殿が参加するかも知れませんがよろしくお願いします。
私の好きなコースは、お金持ちコースなのです。
1番アルパイン 2番ナワタニ 3番タイカントリー です。
でも今1番プレーをしてみたいのがレムチャバンです。
まだプレーをしたことがありません。
バンコクでは10コースほど周ったかなと思います。
私は1日2ラウンドでもがんばれます。
ただしカートに乗って・・・・  
1月6泊8日でハワイ島におばさん3人で行き10ラウンドしてきました。見学一切なしです。
先生のホームページをいつも楽しく見ています。
57歳のおばさんでパソコンはほとんど見るだけ、このメールもここまですごい時間がかかっています。
スコアは今年タイで9ラウンド、平均97です。
バンカーが苦手で、バンカーに入らないと良いスコア、入るとスコアが増えます。でも何回打ってもゴルフは楽しいです。
先生のタイでのゴルフはどのような予定でしょうか・・・(略)』

いやはやご丁寧なメールをどうもありがとうございました。
いやいやお礼を言ってる場合じゃない。
えーっと、なになに・・・『お金持ちコース』がお好き!?私が作った中谷式では『お金持ちデラックス3日間コース』として位置づけられているアルパインナワタニタイカントリーがお好きとのこと。流石にお目が高い。
この3つは既に周っているようなので今回はレムチャバンに行きたいのだそうです。
レムチャバンといえば今では私の盟友となったK氏の根城。
・・・仮に、仮にですよ、K氏にお願いして、私とK氏としおんちゃんとマダムKが一緒に周るとどうなるのでしょうか・・・楽しいかな?・・・波乱かな?・・・全員勝手にしゃべってうるさそうだから紳士のKさんが困るかな?・・・なんてね。
57歳?全く問題ありません!私は60です!親分なんて70越えてます!
レムチャバン以外は『先生』の私にお任せということですが、え!?マジですか?そんなに私を楽しませてしまって本当にいいの?知らないですよー、マダム。私に任せてしまうと中谷トラップを随所に仕掛けますからね。

女性にはどうしても勝てない小心者の私は罠を仕掛けて生き延びるのです。


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タイゴルフ三国志~其の十四『意義』

もともと独りで闘うつもりだった。
『なぜそんなことをしてるんですか?』ほとんどの者はそんなふうに問うてくる。
無理もないことだと少し皮肉の笑みを浮かべながらも私なりの言葉で説明しようとする。
私ももう慣れたもので皆わかったようなわからないような不思議そうな表情を浮かべても、いつのまにか気にならなくなった。
理解されようと思って続けていることでもない。
まして誰かに評価してもらおうなどと考えたこともない。
理由なんてあってないようなものとも言える。
そんなことはどうでもいいとも言える。
山を登る人間の答え『そこに山があるから』
答えになっているのかなっていないのかよくわからない。
でもなんとなくわかる。
わかるような気がする。

『そこにゴルフ場があるから』

わかるようなわからないような答え。
私は禅問答をしているのだろうか。
私の闘いは哲学の域に達してしまったのだろうか。
ということは明確な回答など誰にも得ることはできないのかもしれない。
しかしひとつ明確に言えることがある。

『行かずして語るなかれ』

行ったこともないコースについてあれこれと語ることはできない。
日本人が多く行くコースだけを知り『タイゴルフ』云々について語ることはできまい。
日本人が多く行くカラオケ屋だけを知り『タイ女』云々について語ることはできまい。
日本人が多く行く風呂屋だけを知り『金魚鉢』云々について語ることはできまい。
底辺を知ったからといって偉いわけでもないだろう。
僻地を知ったからといって尊敬されるわけでもないだろう。
数をこなしたからといって名声を得るわけでもないだろう。

最近になってだんだんと理解者が増えてきた。
声を掛けてくれる者とも出会うようになってきた。
私の後を追ってみたいという物好きな人間も現れた。
活ホタテもたっぷり送られてきた。
そういう部分に於いては私が独りで続けてきた『終わりなき旅』は意味を持つのかもしれない。
つまり私が私の闘いに意味を持たせるのではなく、私の闘いを見聞きした者が私の闘いに意味を持たせるのではないだろうか。

あまり難しく考えると何をするのも嫌になってしまう。
とりあえず全部周ってからウンチクを語ることにしよう。

少なくとも

『私はぜーんぶ周りました!』

とひとつだけ自慢することができるわけだから。


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タイゴルフ三国志~其の十三『転機』

志を熱っぽく語っていった男がいた。
「貴方は泰でゴルフをするお気持ちがおありですか?」
私の噂を聞きつけた各地の諸侯から度々出仕の要請を受けてきたが全て断り続けていた。他の誰よりも活躍できる自信はあった。しかし無能な人間の下で下僕のように働く気も共に闘う気も毛頭なかった。
以前他人を介して出仕を求められた呂宋(ルソン)での経験が私の心を頑なにさせていたのかもしれない。嗚呼、呂宋・・・
いろいろな『長』を歴任してきた私を人は立派だと言う。学を好み、出世や名利に媚びず野心も無い清廉な人間だと言う。しかし決して立派なわけでも野心が無いわけでもなかった。故郷の長万部の山々はそれをよく知っている。世に出たいという思いも強かった。しかし愚かな者の下には決して居たくなかった。
どこかで心が捻じ曲がってしまったのだ。それは自分が一番よくわかっていた。時には怨念のような言葉を独り長万部の山々に吐き捨てていたのだ。武蔵野の大地に埋め続けてきたのだ。なんの慰めにもならない日々。
そういう私の心の影の部分を人に覗かれたことはないと思っていた。私は弁も立つ。知識と弁をもってすれば愚かな人間などどうにでも誤魔化すことができた。あの男はどこかで私の心の影の部分に気付いたのだろうか。出口を見出せない私の怨念とも言える暗い思いを敏感に感じ取ったのだろうか。あの男も似たような境遇にいたが故に私を理解したというのだろうか。だから私に泰的高爾夫(タイゴルフ)への想いを熱く語り共に闘おうと誘ったのだろうか。そんなことがあるのだろうか。
私に志はあるのか、欲望ではなく野心ではなくはっきりと志と呼べるものがあるのか。あるのはただ頭に詰め込み続けた知識と世に出られないという悔恨だけではないのか。そんな恨みとも言えないようなちっぽけな厭らしい感情だけではないのか。
私はいったい何を求めているのか。求めているものは確かにあると思う。あるということは痛いほど感じるけれど、それが何なのかはまるで見えてこない。私には何もわかっていないのかもしれない。何も見えないまま何もわからないまま私は一生を暗い捻じ曲がった怨念と屈折した世への思いを抱き続けながら過ごしていかなければならないのだろうか。
その男が私に語ったのはとても組織の長だとは思えないほど子供のように無邪気な内容だった。この人アホじゃないかと心の中で嘲笑った。嘲笑いながらも心の底がかすかに動いた。さざ波が立った。これほど無邪気に泰のことを高爾夫のことを谷屋のことを語れる人間がいたのか。あの男の言葉の中には暗い怨念などはまるでなかった。裏も表もなく、ただ純粋に「泰の高爾夫は楽しいよー」と語っただけのような気がする。
自分のように決して長者のような裕福な家に生まれてきたわけではない者がそんな異国の地でゴルフなど楽しめるわけがない、そう思っていた。何を贅沢なことを語っているんだ、私には私の生活があるのだ、貴方のように恵まれた環境に生まれたわけじゃないのだから放っておいて欲しい、と。日本人には日本が一番なんだと。長年習性になってしまった自分の気持ちに蓋をするという行為を知らず知らずのうちに繰り返していた。
あの日から時々あの男のことを思い出すようになった。さざ波は消えなかった。いつまでもザワザワと心を揺さぶり続けジッとしていられず叫び出しそうな不快感さえ伴った。
その男はその後再び私を訪ねてきたが何ということもなくお互いの生い立ちや生まれ故郷の話などをするだけで、決して私を煽ることもなく、誘うこともなく帰って行った。あの男はただ自分という人間のことを語りにきたのかもしれない。二刻ほど語り合った後その男が帰ってしまい独りきりになると私は暗い部屋の隅に膝を抱えうずくまり、このまま終わってしまうのか、武蔵野の大地と語らいながら頭で知ったことのみで満足し真実を知らずに朽ち果てていくのか、劣等感に縛られて夢を見ることさえ自分に禁じ、尽きることのない悔恨の日々の中で本当のことは何も知らずにただ老いていくだけなのか、と絶えることなく呻くようにして呟くのだった。
ある日勤めを終えた私は玄関で訪いを入れるあの男の声を聞いた。
私は弾かれたように腰を上げた。この声を待っていた。頭では否定していても身体が心がこの声を待ち望んでいた。遠く西域の砂漠のように渇いた私の心に沁み込んだ一滴の雫。そんな気がした。門前であの男がゴルフバックを担いでひとりで立っていた。
三度目の出会い。
迷子の子供のように今にも泣き出しそうな顔をした私を見て優しく微笑んでくる。男は無言で、しかし穏やかな表情で私の出した茶を啜った。
「ごちゃごちゃ考えてないで早く空港に行こうよ、はい、しゅっぱ~つ!」

私の闘いはここから始まった。


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タイゴルフ三国志~其の十二『軍師』

気がつくと二刻近くも経っていた。
少しでも時間が出来ると絵図(地図)に見入ってしまう。
ゴルフ城の位置や兵糧の場所、敵陣の配置など絵図(地図)を見なくても既に頭に入っているのにである。
つまり何も見ていないのだ。
見るという行為を通して己を確認しているにすぎないのだ。
鏡を見ているようなものである。
私は『タイゴルフ場全国制覇』という闘いを続けているが一向に全国制覇が進まないのはなぜなのか。
私の何が間違っているのだろうか。
許された条件の中で全力を尽くしているのになぜ終わらないのか。
なぜ天下に手が届かないのか。
アルパイン城を除けばその場その場の闘いには常に勝利してきたではないか。そしてそれが『戦』というものだったではないか。
流浪のゴルファーであったが故にキャディさんには相手にされず、混んでる時は門番(受付嬢)に冷たくあしらわれ、仲間といえば池の河童とグリーンの犬くらい、それでも志と誇りだけは持ち続けてきたではないか。
どうやら志では戦は勝てず、誇りではメシは喰えないらしい。
今更そんな当たり前のことに気付くなんて泰三はなんておバカさんだったのだろうか。
その場の闘いには勝ち続けてきた-ということは『戦術』は間違っていないのだ。仮に無茶苦茶混んでたって「じゃ隣り行きましょ」と優柔不断に、いえ、臨機応変・縦横無尽にタイゴルフ城を駆け回ることができる。
いやあ、だからタイのゴルフは楽しいんだよね。
いや、いかん。だからいつまで経っても天下を平定できないのだ。
つまり私の全国制覇の歩みには『戦略』がないのかもしれない。
一応予定は立ててるものの、結局いつもその場その場の行き当たりばったりだもんね。
いやあ、この何が起こるかわからないところがまた楽しい。
いや、いかん。戦術とは常に戦略に沿って行使されなければならないのだ。
だから仮に受付のお嬢にシッシッされようともそれが戦略に沿ってシッシッされるのならそれは勝ちなのだ・・・多分。
仮に数少ないバーディパットを外してキャディさんに失望されようとも、私のバーディチャンスに首を持ち上げた犬が『やっぱりね』と再び昼寝に戻ろうともそれが戦略に沿ったものであればそれは勝ちなのだ・・・多分。
よくわからない。
こういうことを考えてくれる人-きっと私には諸葛亮のごとき軍師が必要なのだ。
私の志を形にするために存在する私の軍師。
軍師を求めてタニヤとパッポンを彷徨い、時々ナナまで遠征する私。
ああ私の孔明はいまいづこ?


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タイゴルフ三国志~其の十一『北伐』

何かが違った。
私にとって『北伐』とはチェンマイ・チェンライを中心としたランナーの土地を意味する言葉であったはずなのに時が経つにつれ初心を忘れ己を見失い間違って中国まで来てしまった。
北へ行きすぎだ、これでは。
私にはこういうことがよくある。ロイヤルヒルズだと思いカオチャゴーグへ行ってしまったり、パッポン一の美人だと思ってたらオカマちゃんだったり。
しかし誰を傷つけるわけでもなく志を失うわけでもない。
人間、己の能力に自惚れ過信した時にはろくでもないことを望んでしまうものなのか。私とて例外ではないのだろうか。いつの間にか自分だけは違うと思い込んでいたのだろうか。
香港で買ってきたらしい韓国製もしくは台湾製と思わしきSヤードを振り回し、『ポム・ラッ・クン』打法に味をしめて『我愛你』打法を編み出すもキャディさんに無視され、スコアも自分でつけなきゃならず、ロストボールは10分も探され、数少ないバーディパットへのキャディさんの期待もなく、ましてホールアウト時に渡してもらうスコアカードに電話番号は書かれていない。
何とかしてキャディさんの冷めた心を溶かさなければ。
失われたキャディさんとの絆を取り戻さなければ。
問題は私が中国語が話せず、キャディさんは日本語が話せず、かといって英語という敵国の言葉では愛は語れまい。
つまりコミュニケーションが上手く取れないということが原因なのではないか。
よし、ここはジャッキーチェンのモノマネしかないぞ。
いや彼は香港人だったか。
なら欧陽菲菲ならどうか。
いやいや彼女は台湾人だな、歌忘れたし。しかもティーショット前に中国のゴルフ場で欧陽菲菲を歌うのもちょっと恥ずかしいな。
同じ台湾人ならテレサテンの歌はどうだ。
♪ときの~な~がれ~に~み~をま~か~せ~♪タイゴルフを制覇して~♪
おっやっぱり乗ってきたな。
よし、中央大学時代にちょっと齧った北京語で筆談しよう。
「我是日本人(私は日本人です)」どうだ。
おお頷いてるぞ。
さらには「你是中國人嗎?(あなたは中国人ですか?)」どうだ。
あれ?首振ってるぞ、あ、なんか書いてくれた。
「哈尼族」
ん?なにそれ?哈尼族とか言われても困るな。
これはどうだ「我作為目標、泰國的高爾夫倶楽部全國称霸!(私は目指してます、タイゴルフ場全国制覇を!)」
あれ?どっか間違ってるかな。
じゃこれは?「谷屋在哪裡?(タニヤはどこですか?)」
あれ?おかしいな。
「我喜歓鍋(私はオカマが好きです)」
これじゃお釜じゃなくて鍋だな、意味がよくわからない。
私が既婚者だから遠慮しているのかもしれない。
「我結婚着(私は結婚しています)」
キャディ「請早点打(早く打ってください)」

やはりこの『北伐』はどこか間違っていたのだ。
『何日君再来』を口ずさみながら身を震わせるほどの屈辱と恥辱と敗北の虚しさに独り耐え『私の君はやはりタイしかないのだ』と決意新たに11月霜月タイ合宿へ闘志を燃やす私であった。











秘書(秘)「ティーチャー、中国まで行って何してるんですか?」
愚騾馬(愚)「仕事でしょ」
秘「なんでゴルフ場でオーヤンフィーフィーなんか歌ってるんですか」
愚「ティーチャーなりに努力してるんだよ」
秘「大体、キャディさんが真面目ってのは良いことじゃないですか」
愚「あの人は海外では競技ゴルフしないからね」
秘「なんですか、このインチキ中国語は」
愚「でも筆談ってのは良い方法でしょ」
秘「中国のキャディさんに向かってタニヤはどこ?ってなんですか」
愚「だから、努力してるんだよティーチャーなりに」
秘「僕は中国行った時に『買春は死刑』って言われましたよ」
愚「みたいね」
秘「でも実際にはたくさんありましたよ」
愚「どこの国でもそうだよ」
秘「そうですね、シンガポールだってタイ人オカマが集まってる公園あったし、ペナンのタイ料理屋にもタイ人オカマ集まってたし、香港にも出稼ぎタイ人オカマいたし」
愚「…なんでオカマばっかなの」
秘「…うん」

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タイゴルフ三国志~其の十『赤兎』

グリーンの隅に花の咲いている一角があった。
雑草が多かったグリーンである。
その花を見るのがこのコースへ来た時の私の愉しみになっていた。
花の名など知らない。
知ろうとも思わない。
ただ、花が何かを自分に伝えてくる。
この世には、心を動かすものがさりげなく存在していたりする。
タイゴルフ場全国制覇を目指した人生だったが、全国制覇ばかりが人生でもないのだ。

グリーンからクラブハウスへ戻る途中に厩がある。
ゴルファー達の馬と並んでひときわ大きな「赤兎」がいる。
そこを通りかかると私は赤兎のボンネットを2、3度軽く叩く。
それだけで言葉をかけたりしない。
通じ合っている。
だからお互いの気持ちがずれることもない。

酒も断った。
ついにタイゴルフ場に立てる日が再びやってきた。
酒を飲むのは全国制覇を成し遂げた時でいい。

別の色の新しい花がグリーンの隅に咲いた。
それは黄色と青で、陽の光を浴びると青が、曇っていると黄色が、鮮やかに眼に映るのだった。
一度だけ腰を屈め花びらに触れてみたことがある。
思わず手を引いた。
そのやわらかな、風ひとつにでも傷つきそうな感触は眺めるだけのためのものと思えたのだ。
私のような無骨な人間が触れてはいけないもの、私にできることは黙って見守ることだけなのだ。

私は赤兎に乗り込んだ。
グリーンの隅に咲いた花をふと思い浮かべた。
次はどういう色の花が咲くのか。












秘書(秘)「っていうかですね、ティーチャーもともとお酒飲めないじゃないですか」
愚騾馬(愚)「いいんじゃないの、そういう心境なんでしょ」
秘「赤兎ってウチの車のトンディ号のことですか?」
愚「そうみたい」
秘「なんでウチの会社の車に勝手に名前付けてんですか、ティーチャー?」
愚「ずっと乗ってるから情が湧いてきたんじゃないの」
秘「グリーンに花咲いてちゃダメじゃないですか」
愚「そんなとこばっかり周ってるからねティーチャーは」
秘「花なんか触ってないで早く次のホール行かないと迷惑ですよ」
愚「いつも空いてるとこしか行かないから大丈夫じゃないの?」
秘「ティーチャーってゴルフ場でいったい何してんですか?」
愚「…ゴルフでしょ?」
続きを読む

タイゴルフ三国志~其の九『暗闇』

たくさんの男達の死を見てきた。
絶対に死ぬわけがないと思えるような英傑や勇将でさえあっけなく死んでゆく乱世。
華々しく死んでいった者、流れ矢(球)に当たって死んだ者、病に倒れた者、パタヤで玉砕した者、タニヤの陰謀に陥った者。
敵であった者も味方であった者も皆どこかで認め合っていた。
同じ乱世を生きてきた。
数年の駐留(駐在)期間を制した者がいた。
数日の進攻を達成した者もいた。
乱世を嫌って山へ逼塞した者もいた。
気がつけばこの乱世を未だに闘い続けている者は自分独りになってしまった。
こんな闘いなど始めなければ良かったのか。
遠く故郷の長万部でアイヌ口伝を口ずさみながらカニ飯を炊いて生業とし老いた母と共に過ごしていればよかったのか。
私のタイゴルフ場全国制覇の夢など可愛いキャディさん達の生活とは全く関係ないではないか。民は戦さえなければそれで幸せではないか。
私が全国制覇などと言い出したおかげでキャディさんは困惑し、逆に世は乱れ、いつまでたっても民に平安がおとずれないのではないだろうか。
乱世に対する嘆きと世に出られない恨みを盛り込んだカニ飯を炊き続けていればよかったのではないだろうか。
『乱世を収束させる』などと立派なことを言ったところで、それは詭弁でしかなく、ただ単に自分の我でしかなく、己の欲求を満たしたいだけなのではないだろうか。
世に出たいという己の欲望を満たすべく、いやらしい煩悩を隠すために偉そうな大儀名分を打ち立てただけのことではないだろうか。
数々の乱交を隠し『お父さんはきちんとゴルフしてるんだよ』と娘に言い訳するために全国制覇などと叫んでいるのではないだろうか。
長万部でカニ飯を炊いていればよかったのかもしれない。
しかしゴルフと出会ってしまった。
タイと出会ってしまった。
タイxゴルフとなってしまった。
キャディさんと出会ってしまった。
タイxゴルフxキャディさんとなってしまった。
タニヤと出会ってしまった。
タイxゴルフxキャディさんxタニヤとなってしまった。
ナナやパッポンやその他秘密の場所と出会ってしまった。
タイxゴルフxキャディさんxタニヤ+秘密の場所となってしまった。
志を持ってしまった。
タイxゴルフxキャディさんx(タニヤ+秘密の場所)x志=タイゴルフ場全国制覇…

今更、もう嘆くまい。
私がここで全てを投げ出してしまうことは、先に逝ってしまった者たちを裏切ることになるではないか。
私が忘れないということは、本当には死んでないということではないのか。
私が忘れてしまったら、彼らの闘いは、死は、いったい何だったのか。
彼らとは眠りにつく前にこうして目を瞑れば暗闇の中で会えるではないか。
「まだやってるの?」などと呆れたような軽口を叩きながらずいぶん懐かしい顔も集まってくるではないか。

私は駆け続けます。
赤兎(別名トンディ号)と共に駆け続けます。
自分の命の分だけ駆け続けます。
髪は白くなった。
だけど心まで白くなってはいない。

でも泰三はちょっと疲れました。

…コンケン行く時は飛行機に乗らせてください。
あとチェンライも飛行機でお願い。












黒幕さん(黒)「ティーチャー誰か亡くなったんですか?」
愚騾馬(愚)「そういう心境なんでしょ、きっと」
黒「この人、完全に自分の世界にイっちゃってますね」
愚「それも幸せのひとつの形だと思うよ」
黒「ティーチャーはいったい誰と闘ってるんですか?」
愚「そういう心境なんでしょ、きっと」
黒「なんですかこのヘンな方程式は?」
愚「中央大学出てるからね」
黒「私、タニヤ産業大学」
愚「なにそれ?」
黒「タニヤの奥にあります」
愚「年齢からいってバリケード世代だね、ティーチャー」
黒「なんですか、それ?」
愚「私はバブルの世代」
黒「僕はポケモン世代」
愚「なに、それ?」
黒「コンケンって車で5時間くらいかかるんじゃないんですか?」
愚「頼まなくても飛行機乗るでしょ普通、車で行く気だったの?この人。それに誰に頼んでるの?」
黒「日帰りするつもりだったんじゃないですか、ティーチャーだから」

ティーチャー中谷(なかや)

・訪タイすること数十回にして未だ王宮を知らず。タイ国ゴルフ場全国制覇に執念を燃やし、2017年2月現在タイのゴルフ場だけで207コース672ラウンド達成(死ぬまで更新中)。

・全国制覇対象ゴルフ場とは?
タイ国内にあり18ホール以上あるコースのこと。9ホールコースは数が多すぎるので可哀想ですが除外します(涙)。

☆ティーチャー中谷のゴルフしタイぞう!本サイト(奥義書)はこちらです。ティーチャー中谷の恥ずかしい写真館はこちらです。
このリストにないゴルフ場あったら教えてくださいっ!

・本ブログはゴルフ好き&タイ関連情報が集まる
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